1953年に本山団体参拝の旅行取扱い部門「永総会」として発足した後、1959年12月8日、「曹洞宗観光協会」(通称：ビーエス観光)として独立。日本各地に営業所を開設し、本山である福井県「永平寺」や神奈川県「総持寺」への団体参拝機関として創業を開始します。

1969年に当時はまだ参拝が困難だったインド仏教聖地への巡礼旅行をはじめとし、1973年12月のブダガヤ日本寺落慶法要団の仏跡巡拝ツアーを手掛けるなど、団体旅行でのインド・中国仏跡参拝の実績を重ねます。

大阪を本社とした日本各地5営業所にて株式会社化し、気持ち新たに事業を開始。
宗旨宗派に関わらず、日本全国のご寺院や檀信徒の方々の団体参拝や研修旅行など事業を拡大します。海外の仏教ゆかりの地への団体旅行も増えていきますが、インフラや宿泊施設の整備が十分でない国が多く、事前の情報入手も容易ではない時代、橋が崩れて通れない、バスは走行中に故障する、お風呂のお湯は出ない、頻繁に停電が起こる、部屋に幽霊は出る(!?)など大変なことの連続でした。

個人旅行ができる状況にまでインフラや宿泊施設が整ってきた1983年、一般の方を対象としたパッケージツアー「アショカツアーズ」の主催を開始します。インドのほかにもネパール・パキスタン・スリランカ・中東へ、どなたにも安心して旅行を楽しんでいただけるパッケージツアーを企画・販売。
海外旅行がそれほど特別なものではなくなってきた時代、これらの地域へのツアーは、 ちょっと珍しい旅先を探す方や、NHK特集「シルクロード」や紀行小説「深夜特急」に魅了された方々よりご支持いただくことになりました。

当時は航空運賃が高く、もっともお手軽な5日間プランでも旅行代金が27万円～と、いまでは考えられない価格です。中東情勢が落ち着いていた時代、アフガニスタンのバーミヤンの磨崖仏やパキスタンのモヘンジョダロ遺跡、ガンダーラ遺跡へのツアーも人気でした。

気軽にインドを訪れ、その魅力を知っていただく目的で、周遊しやすく見所の多い近隣3都市を組み合わせた「デリー＝アグラ＝ジャイプール5日間」を発表。現在でもこのルートは「ゴールデントライアングル」として、インドツアーの代表格です。

ツアーと言えば、現地ガイドが同行し観光や食事をすべて含むものがほとんどでしたが、移動とホテルだけを組み合わせたスケルトン型ツアーは、気合の入ったバックパッカーでなければ難しいイメージだった「自由きままなインド旅」を身近なものにしました。

年末とはいえ、インドへ旅するお客様を500名集めるというのは、社運を賭ける大勝負!! 結果、多くの皆様にご参加いただき、おかげさまで２便とも満席で出発。大成功を収めることができました。

ベナレスが地理的に離れており、通常は1週間程度必要な組み合わせでしたが、寝台列車などを組み合わせて効率よく移動し短期間での周遊を可能にした、当時としては画期的なプランでした。おりしも世間は「安近短」の旅行がブームで、多くの方々にご参加いただきました。そして現在に至っても、少しずつバージョンは変えていますが、一番人気の高い商品です。

日印国交樹立50周年を記念するキャンペーン商品として開発した、インド北部と西部の、もっとも人気のある観光スポット同士を組み合わせたプラン。　ベナレス～ブサバル間の寝台列車を使うことで9日間での周遊を可能にした、他にはない独自の商品として注目され、多くの方々のご参加をいただきました。

「NATIONAL TOURISM AWARDS 2006-07」にて「ベスト・オーバーシーズツアー・オペレーター」の極東地区代表として、2008年2月27日、インド政府より表彰を受けました。30年以上インド旅行を専門に手掛けてきましたが、このような栄誉に預かることができたのも、これまでご愛顧いただいたお客様あってのことと、心より感謝申し上げます。