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アショカツアーズ流インドの歩き方

ムーラガンダクティ寺院 野生司香雪の壁画

2015年01月13日 10:11


サルナートでの初転法輪の後、お釈迦様はラジギールと祇園精舎を拠点にされ、世に仏法をお広めになりました。そして何世紀もの年月をかけ、スリランカやタイ、中国、韓国、日本へと伝えられました。仏教は、インド国内では衰退してしまった一方で、外国ではそれぞれの国や民族の文化にあわせて形は変わりつつも根付いています。サールナートは今日、インドだけでなく世界中の仏教徒にとって大切な聖地となっています。


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スリランカ人僧侶ダルマパーラ師は、初転法輪の地・サルナートに再び祈りの場をつくろうと「マハボディ・ササエティー」を組織し、1931年に寺院を建立しました。入口直上に、日本仏教連合会から寄進された梵鐘が吊るされ、清水寺管長であった大西良慶師による文字が記されています。そして内部の壁面には、日本人画家、野生司香雪(のうすこうせつ)による、お釈迦様の生涯がテーマの躍動感溢れる壁画が描かれています。


~野生司香雪(のうす こうせつ)画伯~香川県出身の日本画家、父は浄土真宗の僧侶。東京美術学校(現東京芸大)卒、長野善光寺の雲上殿壁画(昭和22年)を手掛けました。アジャンタ壁画の模写を手伝った経歴(大正6年)と、詩人タゴールと交流が縁で、昭和7年に、サルナートのムラガンダクティ寺院に派遣され、お釈迦様の一生の壁画を描きました。(1885-1973)




寺院横には「初転法輪を行うお釈迦様と五比丘」の像があり、菩提樹の大木が茂ります。この樹は、寺院落慶の際に、スリランカ・アヌダラプーラの「スリマハ菩提樹」から株分けされたもので、ブダガヤの金剛宝座の上に茂る聖木の“兄弟”にあたります。




 


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