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ランバル・ストゥーパ(荼毘塚) 荼毘に付された地
2014年12月29日 10:00
お釈迦様入滅後、クシナガラを治めるマルラ国では7日間礼拝が行われ、人々は花や供物を持ってやってきました。やがて、お釈迦様の遺体を荼毘に付そうとしますが、不思議な事に薪に火をつける事ができません。人々は、お釈迦様の弟子カーシャパが、そこに居ないことに気づきます。奇跡のお告げにより、お釈迦様涅槃事を知ったカーシャパが駆けつけ、到着と同時に、薪に火がつきました。
かくして火葬は無事に終わり、お釈迦様と縁のあった諸国は残った舎利の分骨を求めます。しかしクシナガラのマルラ族は、城内の精舎に納めてしまい、応じようとせず、怒った諸国は、戦争を起こしかけます。そこで、ドローナというバラモンが『お釈迦様の非暴力の教えに基づき、8国で平等に分配するよう』と仲裁を行い、舎利は8国に持ち帰られることになりました。
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お釈迦様火葬の場所に、ドーム型の塚(ストゥーパ)が建てられています。周りは緑豊かな公園に整備され、ゆっくりと参拝できます。日本はもとよりスリランカや中国、韓国の仏教徒の方々が、お線香をあげる姿がみられます。
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-- カーシャパとお釈迦様 --火を崇拝する有力なバラモンであったカーシャパは、大勢の弟子を従え、お釈迦様とは常に一線を画していました。ある時お釈迦様が、神通力で大雨を降らせ、氾濫した尼蓮禅河に入り横切ろうとします。その姿を見たカーシャパの弟子は、お釈迦様が溺れたと思います。報告を受けたカーシャパが船を出して確かめにいくと、お釈迦様は濡れる事なく、河の底の土を踏みながら河を横切っていました。やがてカーシャパもお釈迦様の弟子となりました。
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この説話は、サンチー第1ストゥーパの東のトラーナ(門塔)に、彫刻として残されています。
彫刻中央に「カーシャパと漕ぎ手2人が乗った船」、その下に「河面を表す波状文」、さらに下に“お釈迦様が横切られた”ことを示す「平らな石(経行石ヒンキンセキ)」が表現されています。一番下には、降参して合掌するカーシャパの姿があります。まわりの6本の菩提樹は、「水に入る前のお釈迦様」と「河を渡り終えたお釈迦様」を示し、「水鳥・ワニの姿」が躍動的に彫られています。
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