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サーガルハワー 釈迦族滅亡の地
2014年12月28日 15:00
お釈迦様が幼少期を過ごされたカピラ城の主「釈迦族」は、コーサラ国(祇園精舎の地)により滅ぼされます。それは、コーサラ国のプラセナジト王が、『釈迦族から妃を迎えたい』と要請したことに起因します。気位の高い釈迦族は、容姿端麗だが家柄の身分が低い娘を偽って献上し、妃となったその女性は、瑠璃王子を出産します。成長した王子がカピラ城を訪れた際、釈迦族の人々が妃の出生の卑しさを嘲笑するのを耳にします。事実を知って大変憤慨した瑠璃王子は、王位につくと2回にわたり大軍を送り釈迦族を滅ぼそうとしました。途中でお釈迦様と出会い諭されますが、3回目の侵攻で徹底攻撃をしかけ、ついに滅亡させてしまいます。釈迦族の人々はお釈迦様の不殺生の教えを守り、決して応戦をすることはありませんでした。釈迦族の滅亡後、コーサラ国では『7日後に瑠璃王は焼死する』との噂が国中に流れます。恐れた王はラプチ河に船を浮かべ避難をしましたが、結局、船火事を起こし死亡してしまいました。
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このように記された“釈迦族滅亡”の地が、ティラウラコットの北北東3.5㎞に位置するサーガルハワーです。“サーガル”とは現地の言葉で「湖」を意味します。今日では、『戦の時、血で水が真っ赤に染まった』と伝えられる湖のみが残ります。
※サガールハワーへの道は整備されていないため、道中の車内はかなり揺れます。また道が大きく損壊していたり、雨期には冠水したりして、たどり着けない場合もあります。