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インド・ネパール観光名所の記事一覧
【インド現地情報】2017年7月9日 アーメダバードの街が世界遺産に登録されました!
2017年07月11日 10:35
今開催されている2017年 第41回世界遺産委員会(WHC)にて、グジャラート州首都「アーメダバード=AHMEDABAD」が、インド国内で初めて世界文化遺産(都市)に認定されました。
アーメダバードは660年の歴史があり、綿織物生産の中心地として栄えている町ですが、それ以外にも注目を集めている「階段井戸」や、数々のイスラム建築・イスラム芸術の他、ヒンドゥーやジャイナ教寺院の彫刻が優れていることから世界遺産都市と認められました。
オススメは、複雑で繊細な彫刻の建物が立ち並ぶ、ポル(Pol)と呼ばれる独特の集合住宅地を歩いて見学していただくヘリテージ・ウォーク。
それ以外にも(特に建築好きの方にオススメ)、ル・コルビュジェの関連の建物が4つありますので、これらもチェックしてみてください。
そしてそして忘れてはいけないのは、インド建国の父「マハトマ(偉大なる)・ガンジー」が自由と独立のため運動をした拠点の場所も、ここアーメダバードだということです。 郊外にある「Sabarmati Ashram =別名ガンジーアシュラム」から塩の行進が始まりました。
みなさん今大注目のアーメダバードを訪れてみませんか?
アーメダバードに行くツアーはこちら♪
~古代インダス文明からラジプート時代へ~グジャラート歴史紀行8日間 (関空発エアインディア利用)
【クラシック&モダン】インド建築美術堪能の旅10日間(成田発エアインディア利用)
☆★中世の遺跡からコルビジェ建築まで…インドのアートに浸る旅★☆
ジャマー・マスジット@オールドデリー
2016年06月21日 11:50
インドでは今月7日よりラマダンが始まっています。イスラム教徒の人々にとってラマダンの1ヶ月は特別な期間で、日中は断食をするなどして神聖な気持ちで過ごします。
そのイスラム教の寺院は「モスク」と呼ばれ、お祈りの時間帯には多くのイスラム教徒が集まり礼拝を行います。
インド最大のモスクのひとつ「ジャマー・マスジット」は、オールドデリーにあります。中庭には、2万5000人収容ができるそうですよ~ 大きい!
こちらの塔(ミナレット)は高さ40m、上まで登ることができます。
エスカレーターなどはなく、自分の足で、螺旋階段をグルグルグルグル一歩ずつ。
塔のてっぺんまで上ると、デリーを一望できます。 眺めは最高★
ところでお気づきでしょうか。一部の人は、おそろいの柄の布を体に巻きつけています。イスラム教では、「肌を見せてはいけない」とされているため、半そでや半ズボンの服装でモスクを訪れる際には、布で肌を隠さないといけないのです。
インドにはさまざまな宗教の人々がいて、お互いの風習や規律を尊重し合って暮らし、旅行者に対しても自由にさせてくれることが多いのですが、各宗教の“テリトリー”に入ると、やはり郷に入れば郷に従わなければならない場面に出会います。こんなとき、「あぁやっぱり、違う文化なんだな~」と実感します。
ちなみに、布地は入場時にレンタル(有料)できますが、自分のものを1枚持っていくと、インド旅行中はなにかと便利ですよ☆
夕暮れ時もきれいです。
タージ・マハル【世界遺産】@アグラ
2015年11月06日 13:45
インドといえば、まずイメージする「白亜のタージマハル」。総大理石に美しい彫刻が施された巨大な建造物は、お城やお寺のように見えますが、実は「お墓」です。
「インドで人が亡くなった後は、ガンジス川に遺灰を流し、お墓は持たない」と思われていますが、それはヒンドゥー教徒だけの慣わしで、他宗教では異なった弔い方をします。
イスラム教では「またそのうち復活する」との思想があり、亡骸はそのまま保存します。(ヒンドゥー教のように焼いたり流したりするのは、とんでもないことらしいです。)そして復活までの時を過ごすための“家”として霊廟が作られます。高名な聖人や王侯貴族たちのものは特に大きく豪華にデザインされており、中でも、もっとも美しいとされるのが、このタージ(=王冠)マハル(=宮殿)廟です。
シルエットだけでも、とても絵になります。
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このお墓を作らせたのは、ムガール帝国第五代皇帝シャー・ジャハン。アグラ城で行われたバザーで見初め、妃として迎えた愛する妻ムムターズ・マハルのために建設しました。
300kmも離れたマクラナ(ジャイプール西)から大量の白大理石を運ばせ、世界中から色とりどりの宝石を取り寄せ、その莫大な建築費用は国の財政を圧迫するほどでしたが、すべては亡き妻への純粋な愛のため・・・!
結果、国は傾きかけ、シャージャハンは息子たちによって王位を奪われアグラ城の一角の小部屋に幽閉されてしまいます。そして74歳の生涯を閉じるまでタージマハルを眺めてムムターズを想いながら過ごしたのでした。
シャー・ジャハンは、自分用にも対岸に黒いタージマハルを建設しようと計画していましたが、結局は叶わず、亡き後はムムターズの隣に埋葬されました。
現在、大小二つの棺が仲良く並んでいるのを見ることができます。
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■見学の流れ(西門と東門がありますが、東門からの場合)
タージマハル東門からさらに750メートル東にあるチケット売り場で、入場券を購入します。(2015年11月現在1250ルピー/約2500円*以前の750ルピーより値上げされました)
チケットのほかに、「ミネラルウォーター」と「靴用カバー(基壇に揚がる際に使います)」の“タージマハル見学グッズ”がセットでもらえます。大きなリュックなどの荷物はコインロッカーに預け、最小限の貴重品(お財布、パスポート、カメラ、携帯電話)のみをもち、徒歩(約12分)または電気自動車(約5分)で入り口へ。
入り口ではまず、荷物検査と身体検査が行われます。世界各国からの外国人旅行者やインド人観光客が長い列を作っていることがありますので、前の人とぴったりくっついて並びましょう。(さもないと、割り込まれます!)
身体検査を経て中に入ると、まず見えてくるのはレンガ色の立派な門。
そこを進むと、見えてくるのが、広い空にぽっかりと浮かぶ白いドーム!
さっと進むのではなく、どうぞ少し立ち止まって、この位置からの眺めもお楽しみください。門のこちら側は俗世界、あちら側には神聖な別世界が広がっているように感じます。
そして門をくぐると、巨大な霊廟タージマハルの堂々としたたたずまい・・・
あまりの大きさに、すぐ近くにあるかのようですが、実際には300メートル(徒歩5分)ほど離れています。
離れたところからの全体像は、写真などでよく見かけますが、ぐっと近づいてみてみると、またちがう印象を受けるでしょう。遠目には真っ白に見えますが、実はカラフルな装飾が施されているのです。
丁寧で繊細な彫刻も随所に施されており、360年以上前の石工達の技巧に感動します。
中に入ると、シャー・ジャハーンとムムターズの棺が置かれているのが見えます。(中は写真撮影禁止)
タージマハルから向かって右側にはモスク(イスラム教の礼拝堂)が、
左側には小さな博物館(入場料別途/細密画などを展示)があります。
タージマハルの美しさは「完璧なシンメトリー(左右対称)」にあるといわれます。左右対称にこだわって、礼拝堂と博物館の外観は全く同じデザインになっています。
上空から見ると、左右の正面だけでなく立体的にもシンメトリーに作られているのがわかります。
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■アグラを訪れるには
●場所
首都デリーから約200キロメートル
車で片道約4時間。2012年、デリー~アグラ間をつなぐ高速道路「ヤムナ・エキスプレスウェイ」が開通し、専用車での日帰り観光がかなり楽になりました。
ドライブインのお手洗いは、インドにしてはそこそこきれいです。
この道路の名前は、タージマハルの後ろを流れるヤムナ河にちなんでいます。
こちらがヤムナー河。
または、かなり早朝(6時または7時)の出発となりますが、急行列車で片道2~3時間。
「インドの電車に乗ってみたい!」というかたは、ぜひ『シャタブジ・エキスプレス』をご利用ください。
機内食のようなお食事サービスが楽しく、たくさん乗っているインド人ビジネスマンの姿も観察できます。駅の雑踏もインドらしくて見ものです。
た だし、インドの電車は乗車するまでが大変なので(出発するホームが決まっていない、アナウンスが全く聞き取れない、車両が多すぎて自分の指定席を探すのが 困難)、送迎サービスをお付けいただくか、ポーターにチップを渡して席まで案内させるかしてください。間違えた電車に乗ってしまうと、大変です!
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2016 年4月より、『ガティマン・エキスプレス』(朝8時発、所要100分)の運行が開始されました。デリーとアグラの2駅だけに停車します。朝の出発時間が早 すぎて、アグラ以外の駅にも停車する『シャタブジ・エキスプレス』よりも、利用しやすい特急列車です!(追記:2016年7月)
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階段井戸 @グジャラート州
2015年03月31日 14:17
「階段井戸」とは、地下水を利用した、インドの伝統的な水管理システムの技術です。
貴重な水を供給するだけでなく、水の蒸発を利用した天然のクーラーとしても利用されました。
紀元前3000年頃より建設が始まったといわれ、厳しい自然環境に暮らす人々の智恵が生み出したものですが、長い年月を経て、いつしか世界中に感銘を与えるほどの美しい芸術品となりました。
大小さまざまありますが、インド西部・北部の乾燥地帯に多く見られます。
■グジャラート州パタンの『ラーニー・キ・ヴァブ』【世界遺産】
特に有名なのは、インド北西のグジャラート州・パタンのサラスヴァティ河近く、11世紀頃に建造された『ラーニー・キ・バブ階段井戸』。
『王妃(ラーニー)の階段井戸』という呼び方でも知られ、2014年には、世界遺産にも登録されました。
地下7層に広がり、壁や柱の隅々にまで、ヒンドゥーの神々や説話をモチーフとした500以上の神々の彫刻や、何千もの神話や伝説をモチーフとした、美しく精密なレリーフで埋め尽くされています。
グジャラート最古の階段井戸、そしてインドで最も美しい階段井戸と称されます。
中心都市アメダバードから車で約3時間の道のりです。
■グジャラート州アハメダバード近郊の『ダーダハリ・ヴァブ』と『アダーラジ・ヴァブ』
ともに8角形 5層構造の地下深く掘られた階段井戸です。
アハメダバード市内からすぐの距離にあり、見ごたえも十分です。
時間にゆとりがない方は、往復6時間の遠出が必要な『ラーニー・キ・ヴァブ』よりも、こちらの観光がおすすめです。
■グジャラート州モデラーの太陽寺院のすぐそば『スーリヤクンド』
上記3つとは異なり、長方形のプールを会談で取り囲んだような構造です。
階段井戸 @北インド
2015年03月31日 14:16
古来より「水の確保」は、生活には欠かせない問題で、とくに暑く乾燥する地域では、想像以上に大切です。
インドにはガンジスやヤムナなどの河川はあるものの、内陸部では日照りが続くと水不足になり、人も動物も生きていけなくなります。そこで、「雨水を貯めて生活に使う」ことが考えられ、インド各地に階段状の井戸が作られました。
日本では、井戸といえば、細い円柱状に深く掘られ、地下水をくみ上げる形式ですが、インドは広範囲から雨水を集めて一箇所に集めるためにかなり大規模な構造です。階段状となっているのは、人々が水を汲みに行けるようするためです。
一部のものは美しい装飾が隅々にまでほどこされ、まるで王宮のように見えます。大規模なものは、グジャラート州に多いですが、デリー近郊にもいくつか残されています。
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インドへの観光旅行は、デリーを中心としたコースが多いので、気軽に立ち寄れる階段井戸をご紹介します。パッケージツアーのプランに含まれていなくても、「階段井戸に行きたい!」とお伝えいただければ、可能な限り組み込みます。ご希望の方は、どうぞご遠慮なくご相談ください。
■ジャイプール近郊のアバネリ村の『チャンド・バオリ』
ジャイプールから約95km(車で約1.5時間)の小さな村にある、長方形の四角錐を逆さにしたような階段井戸は、月(チャンド)の井戸(バオリ)と名づけられています。深さは約30メートル、13層の規則正しい幾何学的なデザインです。
この階段を下りて下りて下りて下りて下りて・・・水を汲んだら 上がって上がって上がって上がって上がって・・・
想像するだけで疲れてしまいそうですが、上から覗いてみるぶんには、リズミカルなデザインがなんとも小気味よく、近代的な宮殿のようにも見えます。
ここまでしても確保したい「水」。いかに大切なものかを感じさせられます。
同様の構造をした階段井戸としては、グジャラート州モデラーの『スーリヤクンド』があります。
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■ニューデリーのクトゥブミナール近く『ガンダク・キ・バオリ』
地元の人に「硫黄(ガンダク)臭い井戸」と呼ばれてる悲しい階段井戸があります。
13世紀に建造された歴史ある井戸ですが、管理がされておらず水が腐敗して残念な状態になっています。路地裏にあり、昔から人々の生活用水として利用されていたことが想像されます。
とてもシンプルな構造で、これを見るとグジャラート州の階段井戸がいかに華麗で手が込んだものなのか、改めてわかります。
水が張っていて見えませんが、奥深く彫られた5層構造をしています。
■ニューデリーのメローリー遺跡公園内『ラージョン・キ・バオリ』
16世紀に造られた3層構造の井戸が、『硫黄の井戸』の近く、静かな森の中に残されています。
付近は広大な遺跡公園となっており、11世紀から約1000年にわたり築かれた寺院や霊廟などの数々の遺構が残されています。
ほとんど手付かずで廃墟の森のようですが、そこがまた良い空間となっています。時間が止まった世界に迷い込んだような不思議な気持ちになります。