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アショカツアーズ流インドの歩き方

前正覚山での6年に及ぶ苦行

2015年01月17日 10:08

悟りを得るために、シャカ族の王子の地位を捨て出家したシッダルタ王子(悟り前のお釈迦様)は、当時のバラモン教修行者と同様の厳しい修行を遂行しました。それは、樹下石上を住居とし、食物は施しによってのみ得、衣装は人々が捨てた布を縫いあわせた糞掃衣を纏うというものでした。さらには断食を行い、悟りを求める苦行は6年間続きました。


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●留影窟(りゅうえいくつ)



悟りを求めて修行を行ったのが、ブダガヤ郊外にある岩山の「前正覚山」です。ふもとから坂道を20分程登った中腹に、お悟りの前のシッダルタ王子が断食を行った小さな洞窟があります。



現在はチベット仏教の寺院となっていますが、ガンダーラ芸術の最高傑作といわれる「苦行する釈迦像」のレプリカが置かれています。その姿は、全身に骨格と血管が浮きだし、目や腹部はすさまじくくぼみ、その苦行がいかに激しいものであったかを伝えています。


 


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やがては、シッダルタ王子は苦行のための苦行では、成道に到達できない事を悟ります。ついに苦行を捨て、スジャータのミルク粥の供養を受け、前正覚山の頂上に上がられました。その時大地が震動し、山神のお告げがありました。『この山は正覚成就の場所ではありません。もしここで成道のための瞑想に入られれば、大地は震動し山は傾くでしょう。』そこで、山の中腹で再び瞑想に入ろうとすると、大地が再び震動し、龍神のお告げがありました。『ここも正覚成就の場所ではありません。この地より遠くないところに、菩提樹が繁り、その下に金剛宝座があります。過去仏様は皆その座において成道を成就しました。願わくばそこにお出ましください。』かくして、お釈迦様は菩提樹の樹下、金剛宝座の席上で成道の境地へと達せられました。


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●前正覚山(ぜんしょうがくざん)



山の麓まではブダガヤから車で約1時間ですが、スジャータの村近くの尼蓮禅河に架かる橋から遠望できます。「フタコブラクダ」の背中のような形が特徴です。


 


※パッケージツアーの基本プランには前正覚山の見学は含みませんが、ブダガヤで延泊をされますと、訪問が可能です。


 


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